JPYCとは?1円の仕組みと使う前の確認

JPYCは、日本円と1対1で発行・償還される日本円建てステーブルコインです。円の価値をブロックチェーン上で送ったり、対応サービスで使ったりできます。使う前には、現行JPYCか旧JPYC Prepaidか、相手が受け取れるか、円へ戻す条件を確かめましょう。
情報確認日:2026年10月4日。JPYC EXの現行FAQと、2026年9月24日改定の公式説明書を確認しています。
1JPYCが1円になる仕組みは?
JPYC株式会社が資金移動業者として発行する現行JPYCは、同社の説明書で電子決済手段とされています。発行者に円を払い、同額のJPYCを受け取ります。円へ戻す「償還」では、所定の手続きでJPYCを発行者へ返し、対応する円を銀行振込で受け取ります。
参考:契約締結前交付書面兼説明書(2026年9月24日改定)|JPYC
1円に対応する仕組みなので、値上がりを利益の前提にせず、支払いや送金で自分に必要かを見ます。米ドル建てのUSDTやUSDCと違い、連動する通貨は日本円です。
JPYC EXは預金を受け入れるサービスではなく、預金保険の対象ではありません。説明書は、履行保証金制度による資産保全と還付手続きを案内しています。保護の仕組みに加え、発行者の破綻やネットワーク障害などのリスクも読み、手続きや返還が無条件に即時とは考えないようにしましょう。
参考:契約締結前交付書面兼説明書(2026年9月24日改定)|JPYC

JPYC Prepaidとは何が違う?
以前からあるJPYC Prepaidは、現行の資金移動業型JPYCとは別のトークンです。JPYC株式会社は、両トークンの交換を受け付けないと案内しています。ウォレットにJPYCという名前が表示されるだけでは、現行版かどうかを判断できません。
参考:日本円建ステーブルコイン発行へ—資金移動業者の登録を取得|JPYC
| 種類 | 公式の利用案内 |
|---|---|
| 現行版 | JPYC:JPYC EXで発行・円への償還。アカウントや金額の条件を確認 |
| 旧版 | JPYC Prepaid:新規発行は終了。既発行分はJPYC Appsなどの利用案内を確認 |
Prepaidは2025年5月30日に新規発行の注文受付が終了し、6月1日以降は新規発行を停止しています。既発行分の利用継続が案内されていることと、現行JPYCへ交換できることは分けて考えてください。
参考:2025年6月1日以降のJPYC Prepaidのご利用について|JPYC
公式比較は、Prepaidを「自家型前払式支払手段、かつ、電子決済手段」と説明しています。「電子決済手段」という呼び名だけでは新旧を見分けられません。サービス名と、そのネットワーク上のコントラクトアドレスを確認します。
参考:今までのJPYC PrepaidとJPYCの違いは何ですか?|JPYC FAQ
送る前に何を合わせる?
現行JPYCの対応ネットワークは、Ethereum、Avalanche C-Chain、Polygon、Kaiaです。JPYC EXの現在のFAQと9月24日改定の説明書で確認できます。送る側と受け取る側が、同じネットワークの現行JPYCに対応しているかを照合してください。
参考:契約締結前交付書面兼説明書(2026年9月24日改定)|JPYC
コントラクトアドレスは、そのネットワーク上でトークンを識別する情報です。偽トークンは名前や画像を似せられるため、SNSで送られた説明ではなく、公式案内のアドレスと照合します。受取先のウォレットアドレスと、トークンのコントラクトアドレスも混同しないでください。
参考:偽のトークン・偽SNSアカウントへの注意喚起|JPYC
開発用のテストネットにも似た名前のトークンがあります。公式説明書は、テスト用JPYCには価値を認めず、決済や償還に使えないと説明しています。ネットワーク名まで含めて確認する理由はここにもあります。
参考:契約締結前交付書面兼説明書(2026年9月24日改定)|JPYC
円に戻すには何が必要?
JPYC EXでの償還には、JPYCアカウントの開設と所定の手続きが必要です。説明書では、発行・償還は1回3,000円以上、100万円以下。ウォレット間で送る額と、発行元へ償還を申し込める額の条件は同じではありません。
参考:契約締結前交付書面兼説明書(2026年9月24日改定)|JPYC
確認した説明書では、同社の発行・償還手数料は無料です。利用者が円を振り込む費用や、JPYCを送るネットワーク手数料(ガス代)は別にかかります。将来、償還手数料を徴収する可能性の注記もあるため、申し込む時点で最新の費用を見ます。
参考:契約締結前交付書面兼説明書(2026年9月24日改定)|JPYC
償還の処理は原則として受付後に即時ですが、取引確認などで翌営業日以降までかかる場合があります。生活費など、決まった時刻までに銀行口座へ戻す必要があるお金なら、遅延も考えて判断しましょう。
参考:契約締結前交付書面兼説明書(2026年9月24日改定)|JPYC

使う前に何を決める?
まず、誰への支払いや送金にJPYCを使うか決めます。公式説明書は、支払先の同意がある場合に代金の支払いへ使えると説明しています。提携や実証のニュースを見ただけで、どの店舗でも使えると判断せず、相手や決済サービスの正式な利用案内を確認してください。
参考:契約締結前交付書面兼説明書(2026年9月24日改定)|JPYC
次に、①現行JPYCであること、②相手と同じネットワーク、③送付に必要なガス代、④円へ戻す手順と最低額を控えます。ウォレットの秘密鍵などは自分の資産を動かす情報なので、他人へ渡さず管理します。
参考:契約締結前交付書面兼説明書(2026年9月24日改定)|JPYC
銀行振込などの方法と比べ、自分の支払いや送金で何が便利になるかを考えてから、JPYCが必要か決めましょう。使う相手や目的がまだなければ、購入を急がず、公式の対応条件を読むところから始めて大丈夫です。






