ステーブルコインで1億円?積立と利率の仮定を計算

ステーブルコインを買うことと、資産が増えることは別です。毎月3万円を積み立て、年率5%が続くと仮定しても、1億円には54年2か月かかります。この数字を運用の予測にせず、積立額、期間、利率と損失の条件を分けて考えましょう。
情報確認日:2026年10月4日。以下は計算用の仮定で、特定商品の利率や将来の運用結果を示していません。
持つだけで、利息が付く?
Circleの欧州経済領域外向けUSDC規約は、USDC自体に利息が生じず、保有者に準備資産の利息を受け取る権利がないと説明しています。発行者が準備資産から得る収益と、利用者の残高が増えることを分けて見ます。
参考:USDC Terms・保有者と準備資産の利息|Circle
貸出などのサービスで報酬を受け取るなら、銘柄を保有することに加えて、別の契約とリスクを引き受けます。ステーブルコインという名前だけで、固定利率や元本の保護があるとは判断できません。

毎月3万円と5万円なら、20年後はいくら?
手取り25万円は、記事の計算用の例
手取り25万円を例に、月3万円か5万円を積み立てる2通りを計算します。この例は読者の家計を診断した数字ではありません。残りの22万円・20万円で生活費、急な支出、予備のお金を賄えるかは、それぞれの状況で確認します。
初期残高0・毎月末に積立・月ごとに複利
初期残高は0円、毎月末に一定額を追加し、年率の仮定を12で割った月率で運用する条件です。利益はすべて再び運用し、税、費用、為替の変化、残高の損失、引出しや停止を含めません。年率0%と5%を比べ、表示は万円単位に丸めています。
| 毎月の額と利率の仮定 | 20年後の計算結果 |
|---|---|
| 3万円・年率0% | 720万円 |
| 3万円・年率5% | 約1,233万円 |
| 5万円・年率0% | 1,200万円 |
| 5万円・年率5% | 約2,055万円 |
計算式は、月の積立額×{(1+月率)の積立月数乗-1}÷月率です。月率0では月の積立額×積立月数を使います。本記事の数字はこの条件で計算したもので、金融庁のシミュレーターの出力ではありません。
金融庁も、積立のシミュレーションを将来の結果の予測・保証として扱わないよう案内しています。計算が合っていても、同じ利率を続けられる商品や同じ手取りが得られることを示すものではありません。
1億円までの年数は、何を前提にしている?
同じ月率・毎月末積立の計算では、毎月3万円は650か月、つまり54年2か月で初めて1億円以上になります。毎月5万円なら538か月、44年10か月です。いずれも年率5%の仮定がずっと続き、費用や損失がないという条件付きの結果です。
この試算の5%は、現在利用できるステーブルコイン商品の適用利率ではありません。固定の利率、再運用の継続、積立額を何十年も維持できることを前提にした計算です。実際の契約、費用、損失を含めた結果とは分けて判断してください。
ドル連動型を使うなら、円で見た結果は為替でも変わります。円安だけを計算へ入れ、円高を除くことはできません。価格が1ドル付近でも、円での残高や売却後の手取りが一定になるわけではありません。
参考:電子決済手段の契約締結前交付書面|SBI VCトレード

計算を止める条件は、どこにある?
例えばJPYSCレンディングの公式ページは、利率・期間・数量が募集ごとに定められること、期間中の売却等や中途解約に制約があることを案内しています。予定利率が書かれていても、希望する条件で毎回継続して貸せるとは限りません。
参考:JPYSC・売買とレンディングの条件|SBI VCトレード
同サービスは分別管理と預金保険の対象ではなく、事業者の破綻で全部または一部が返還されないおそれも示しています。利率が下がる場合だけでなく、元の数量が返らない場合も、長期の複利計算とは違う結果になります。これは確認した貸出サービスの例で、全商品の条件が同じという意味ではありません。
参考:JPYSC・売買とレンディングの条件|SBI VCトレード

試算を見た後、何を決めよう?
まず、資産を育てたい期間と、無理なく続けられる積立額を書き出します。生活費や急な支出に必要なお金を、引出しに制約のある契約へ回す前に、使う時期と確保する方法を確認してください。手取り25万円・月3万円という例を、自分の固定ルールにする必要はありません。
次に、検討する契約の報酬の出所、変わる条件、損失の可能性、円へ戻す費用と日程を読みます。利率0%や積立を減らした場合も計算し、自分の目標に対する違いを確かめましょう。用途が送金や支払いなら、資産形成の試算とは分けて、今使える機能と出口から選びます。







